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CSVデータ連携

(CSVデータれんけい)

CSVデータ連携とは、製造指図、計量実績、在庫、設備状態などのデータを、項目ごとにカンマなどで区切ったテキストファイルとして出力・取込みし、異なるシステム間で情報を受け渡す方法です。

CSVはComma-Separated Valuesの略です。表計算ソフトで開きやすく、多くの業務システムが対応しているため、ERP、MES、生産管理システム、計量システムなどの連携に使用されます。

ハカルプラスでは、連携する項目、ファイル形式、出力タイミング、取込み結果の確認方法を整理し、設備側と上位システム間のCSVデータ連携を検討します。

CSVデータ連携の特長

  • 異なるメーカーのシステム間で利用しやすい
  • ファイル内容を人が確認しやすい
  • 通信APIを持たない既存システムとも連携しやすい
  • 一定時間ごとの一括処理に適している
  • 障害時にファイルを残して再処理できる

一方で、リアルタイム性や重複防止は別途設計する必要があります。

主な連携データ

  • 製造指図、品種、予定数量
  • 原料コード、配合、目標重量
  • 計量実績、製造実績、不良数量
  • 製品ロット、原料ロット
  • 在庫増減、入出庫実績
  • 異常履歴、設備稼働実績

CSVファイルの基本構造

一般的なCSVファイルでは、1行目に項目名を記載し、2行目以降にデータを記録します。

例えば、製造指図番号、品種コード、予定数量、製造日などを列として定義します。各列の順番、型、最大文字数、必須・任意を仕様書で明確にします。

区切り文字

CSVはカンマ区切りが一般的ですが、データ内にカンマが含まれる場合があります。文字列をダブルクォーテーションで囲み、区切り文字とデータを区別します。

システムによってはタブ区切りやセミコロン区切りを使用するため、相手側の仕様を確認します。

文字コード

日本語を含むCSVでは、UTF-8、Shift_JISなどの文字コードを統一する必要があります。

文字コードが一致していないと、品名や作業者名が文字化けします。UTF-8のBOM有無も取込み側によって扱いが異なります。

改行コード

Windows、Linuxなどの環境によって改行コードが異なる場合があります。

相手システムが想定する改行形式を確認し、ファイル出力時に統一します。データ内の改行を許可するかも決めます。

日付・時刻形式

日付は「年-月-日」、時刻は「時:分:秒」など、システム間で共通の形式にします。

「7/8」のような表記では年や月日順が不明確になるため、2026-07-08のように固定形式とする方法が有効です。

数値と小数桁

重量、流量、数量などは、小数点記号、小数桁数、符号、最大値を定義します。

kgとgなど単位が異なる場合は、どちらの単位で連携するかを決めます。桁丸めによって計量実績や在庫に差が生じないようにします。

ファイル名の設計

ファイル名には、データ種別、作成日時、設備番号、通し番号などを含めます。

同じ名前で上書きすると未取込みファイルを失う可能性があります。一意のファイル名を使用し、処理順序を判断できるようにします。

フォルダ構成

連携用フォルダを、出力待ち、処理中、処理済み、エラーなどに分けます。

  • 送信フォルダ:出力された未処理ファイル
  • 処理済みフォルダ:正常取込み済みファイル
  • エラーフォルダ:形式不正などの失敗ファイル
  • バックアップフォルダ:一定期間保存する原本

ファイル作成中の取込み防止

CSVを書き込み終える前に相手システムが読み込むと、途中までのデータが登録される可能性があります。

一時拡張子で作成し、書込み完了後に正式名称へ変更する方法や、完了ファイルを別途作成する方法があります。

出力タイミング

製造完了ごと、ロット完了ごと、一定時間ごと、日次など、業務要件に合わせて出力します。

即時性が必要な指図・実績は短い間隔で処理し、集計データは日次で出力するなど、データ種別によって分けることもできます。

取込み結果の確認

ファイルを所定フォルダへ置いただけでは、相手システムが正常に登録したか分かりません。

処理結果ファイル、受付番号、処理済みフォルダへの移動などにより、正常終了を確認します。正常確認前に元データを削除しないようにします。

重複取込みの防止

通信障害や操作ミスで同じCSVを再配置すると、同じ実績が二重登録される可能性があります。

各行に一意の実績番号を持たせ、取込み側で登録済みか確認します。ファイル名だけで重複判定すると、名称変更されたファイルを防げません。

データの並び順

複数ファイルを処理する場合、作成日時や通し番号に従って順番に取り込む必要があります。

在庫増減や工程実績では順序が変わると一時的に負在庫や不整合が生じる可能性があります。

エラー処理

必須項目不足、数値形式不正、未登録品目、重複番号などがある場合は、エラーとして処理します。

ファイル全体を取込み中止するか、正常な行だけを登録するかを決めます。部分登録では、どの行が成功・失敗したかを返します。

再処理

エラー原因を修正した後に再取込みできる仕組みを設けます。

すでに登録された行を再登録しないよう、一意識別子と処理状態を管理します。手動で再処理した操作者と日時も記録します。

通信断時の利用

ネットワーク共有フォルダへ接続できない場合は、設備側にCSVを一時保存します。

接続復旧後に古いファイルから送信します。保存容量を超えた場合の警報や、未送信件数の表示も必要です。

表計算ソフトでの注意点

CSVを表計算ソフトで開くと、先頭のゼロが消える、長い番号が指数表示になる、日付へ自動変換される場合があります。

品目コードやロット番号を人が修正する運用では、意図しない変換を防ぐ手順が必要です。

セキュリティ

CSVファイルには、製造条件、取引情報、作業者情報などが含まれる場合があります。

共有フォルダのアクセス権限、ファイル持出し、バックアップを管理します。必要に応じて暗号化された通信経路やファイル暗号化を検討します。

監査証跡

ファイル作成、取込み、エラー、再処理、手動修正の履歴を残します。

いつ、どのデータが、どのシステムへ取り込まれたかを追跡できるようにします。

仕様変更

連携項目を追加・変更する場合は、ファイル形式のバージョンを管理します。

列の途中へ新項目を追加すると旧システムが誤って読み込む可能性があるため、互換性を確認し、切替日時を調整します。

試験

正常データだけでなく、空欄、長すぎる文字、範囲外数値、重複、文字化け、途中ファイルなどを試験します。

大量データを処理した場合の時間、ファイル保存容量、再処理も確認します。

異常時の確認

CSVが取り込まれない場合は、フォルダ、ファイル名、文字コード、項目順、必須値を確認します。

重複登録が発生する場合は、実績番号と処理済み判定を点検します。文字化けする場合は、出力側と取込み側の文字コードを確認します。

ハカルプラスの対応

ハカルプラスでは、製造指図、計量実績、在庫、設備履歴などの連携項目を整理し、CSV形式を検討します。

ファイル出力、取込み結果確認、一時保存、再送、エラー表示を組み合わせ、既存のERPやMESと連携できる構成に対応できる場合があります。

よくある質問

Q. CSV連携はリアルタイムに行えますか?

A. 短い周期でファイルを処理できますが、即時応答が必要な用途ではAPI連携などが適する場合があります。

Q. 同じCSVを再取込みしても大丈夫ですか?

A. 一意のデータ番号で登録済み判定を行えば、二重登録を防止できます。

Q. 日本語が文字化けする原因は何ですか?

A. 出力側と取込み側でUTF-8やShift_JISなどの文字コードが一致していないことが主な原因です。

Q. 通信が切れてもCSVを保存できますか?

A. 設備側へ一時保存し、ネットワーク復旧後に順番に送信できます。

Q. 既存の表計算ファイルと連携できますか?

A. 列構成、文字コード、入力規則を整理すれば連携できる場合があります。

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