Technology
コンクリート養生制御
(コンクリートようじょうせいぎょ)
コンクリート養生制御とは、プレキャストコンクリート製品などの養生工程において、養生室内の温度を測定し、蒸気バルブなどを自動制御する技術です。
コンクリート製品の蒸気養生では、単に温度を高くするのではなく、前養生、昇温、一定温度での保持、降温といった工程に沿って温度を管理する必要があります。急激な温度変化を避け、設定した温度勾配に沿って運転することで、品質の安定化を図ります。
ハカルプラスでは、温度センサ、PLC、タッチパネル、蒸気バルブ、記録計などを組み合わせ、養生作業と温度記録を自動化する制御システムを構築しています。
蒸気養生における温度制御
蒸気養生では、養生室内へ蒸気を送り、コンクリートの硬化を促進します。ただし、急激に昇温すると製品内部と表面の温度差が大きくなり、品質へ影響する可能性があります。
そのため、あらかじめ設定した温度パターンに従い、蒸気バルブの開閉を制御します。温度センサで養生室内の状態を監視しながら、設定温度に近づくように蒸気量を調整します。
- 前養生時間の管理
- 設定した温度勾配での昇温
- 最高温度での保持
- 保持時間終了後の降温
- 上限・下限温度の異常監視
温度パターンに沿った自動運転
養生工程は、製品の種類、配合、寸法、必要な強度、工場の運用条件などによって異なります。制御システムには、工程ごとの設定温度、時間、温度勾配を登録し、選択した条件に従って自動運転させます。
作業者が蒸気バルブを手動で調整する方法と比べて、担当者による操作の違いを抑えやすくなり、夜間や早朝を含む長時間の養生管理も省人化できます。
運転中は、現在温度、設定温度、工程、経過時間、蒸気バルブの状態などをタッチパネルへ表示します。
複数の養生室をまとめて管理
コンクリート製品工場では、複数の養生室を異なる条件で運転する場合があります。各養生室に温度センサや蒸気バルブを設置し、一つの制御システムから個別に管理することで、設備の集約と操作の統一を図れます。
各室の運転状況を一覧画面へ表示することで、養生中、待機中、完了、異常といった状態を確認しやすくなります。また、養生室ごとに温度パターンや開始時刻を設定する運用にも対応できます。
温度記録の自動保存
養生工程では、設定どおりの温度で管理されたことを確認できる記録が重要です。制御システムで温度や運転状態を自動保存することで、手書き記録の負担や記入漏れを減らせます。
保存する主な情報には、次のようなものがあります。
- 養生室ごとの測定温度
- 設定温度と温度パターン
- 養生開始・終了時刻
- 各工程の切替時刻
- 蒸気バルブの動作状態
- 温度異常や機器異常の履歴
記録方法は、記録計による保存、USBメモリへの出力、管理用パソコンへのデータ送信など、工場の運用に合わせて選定します。
異常監視と安全な運転
養生制御では、温度が設定範囲を外れた場合や、センサ・蒸気バルブに異常が発生した場合の処理も必要です。
PLCで各機器の状態を監視し、異常時にはタッチパネルや表示灯へ警報を出します。設備仕様に応じて、蒸気供給の停止、対象室の運転中断、異常履歴の保存などを行います。
- 上限・下限温度の監視
- 温度センサの断線・異常検出
- 蒸気バルブの開閉状態確認
- 制御機器の異常監視
- 異常発生時の警報・停止処理
ハカルプラスの対応
ハカルプラスでは、コンクリート製品の蒸気養生に対応した「養生温度制御システム H-CSC」を提供しています。
温度検出、蒸気バルブ制御、タッチパネル操作、温度記録、遠隔でのデータ管理まで、養生工程に必要な機能を一つのシステムとして構成します。
- 養生工程・温度パターンの設定
- 複数養生室の一括管理
- PLCによる蒸気バルブ制御
- カラータッチパネルの画面設計
- 温度・運転実績の自動保存
- 管理用パソコンへのデータ送信
- 既設設備の制御更新
【養生温度制御システム H-CSCについて詳しくはこちらをご覧ください】
よくある質問
Q. コンクリート養生制御とは何を自動化するものですか?
A. 養生室の温度測定、蒸気バルブの開閉、昇温・保持・降温の工程管理、温度記録などを自動化します。
Q. 養生室ごとに異なる温度条件を設定できますか?
A. 養生室ごとに温度パターンや運転時間を設定できる構成を検討できます。
Q. 温度の記録をパソコンへ保存できますか?
A. USBメモリによる取り出しや、システムから管理用パソコンへデータを送信する方法に対応できます。
Q. 既設の蒸気バルブや養生室を利用できますか?
A. 既設設備の仕様、信号、バルブ構造、温度センサなどを確認し、流用可能な範囲を検討します。
Q. 複数の工場の養生データをまとめて管理できますか?
A. 通信環境や運用条件に応じて、系列工場のデータをクラウドや管理用システムへ集約する構成を検討できます。
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