Technology
アスファルト生産制御
(アスファルトせいさんせいぎょ)
アスファルト生産制御とは、アスファルト混合物を製造するプラントにおいて、骨材、石粉、アスファルトなどの原料を所定の配合で計量し、加熱・搬送・混合・排出する一連の工程を自動制御する技術です。
アスファルト混合物は、製品の種類ごとに原料配合や製造温度が異なります。安定した品質で生産するためには、原料の供給量、計量精度、温度、混合時間、排出タイミングなどを総合的に管理する必要があります。
ハカルプラスでは、PLC、計量コントローラ、タッチパネル、インバーター、各種センサなどを組み合わせ、アスファルトプラントの設備構成や運用方法に応じた生産制御システムを構築します。
アスファルト混合物の主な製造工程
一般的なアスファルトプラントでは、次のような工程を経てアスファルト混合物を製造します。
- 骨材を種類ごとに供給する
- 骨材を乾燥・加熱する
- 加熱した骨材を粒度別に分級・貯蔵する
- 骨材、石粉、アスファルトを配合に従って計量する
- 計量した原料をミキサへ投入する
- 設定された時間だけ混合する
- 完成した混合物をホッパーや運搬車両へ排出する
制御システムは各工程の設備状態を監視し、前後の工程が正しい状態であることを確認しながら運転を進めます。
配合に基づく原料計量
アスファルト混合物の品質を安定させるためには、骨材、石粉、アスファルトを設定された配合どおりに計量することが重要です。
製品ごとの配合データを登録し、1バッチ当たりの製造量に応じて各原料の目標重量を算出します。計量中は重量値を監視し、粗供給と微供給を切り替えながら目標値へ近づけます。
計量完了後は、実重量が許容範囲内であることを確認してから原料をミキサへ投入します。許容範囲を外れた場合は、警報、追加計量、排出停止など、設備の運用に応じた処理を行います。
骨材の搬送・供給制御
骨材は、コンベヤ、ホットエレベータ、ゲート、計量槽など複数の設備を通ってミキサへ搬送されます。
搬送制御では、下流側の設備から順番に起動し、原料の滞留や詰まりを防止します。停止時は原料が設備内に残らないように、供給を止めた後も一定時間コンベヤを運転する場合があります。
また、ゲートの開閉確認、コンベヤの運転確認、過負荷、蛇行、詰まりなどを監視し、異常時には関連設備を安全に停止します。
温度管理
アスファルト混合物では、骨材やアスファルトの温度が品質や施工性に影響します。そのため、乾燥・加熱工程や貯蔵工程で温度を監視し、設定範囲内に保つ必要があります。
制御システムでは、温度センサからの信号を取り込み、バーナー、燃料供給、送風などを制御します。温度が上限・下限を外れた場合は、警報を表示したり、生産を一時停止したりします。
温度制御は、原料の投入量、外気温、含水率、設備能力などの影響を受けるため、実際のプラント条件に合わせた調整が必要です。
ミキサ制御
計量した骨材、石粉、アスファルトは、決められた順序とタイミングでミキサへ投入します。
原料投入後は、設定された混合時間に従ってミキサを運転します。混合時間が短すぎると均一性が不足し、長すぎると生産能力の低下や材料への影響につながるため、製品や設備に合わせて設定します。
ミキサを複数備える設備では、それぞれの投入・混合・排出タイミングを調整し、前後工程と干渉しないように制御します。
インターロックと異常監視
アスファルト生産設備では、多数のモーター、ゲート、バルブ、計量器が連動して動作します。設備の破損や原料の誤投入を防止するため、運転条件をインターロックとして設定します。
- 下流設備が運転していなければ供給を開始しない
- ゲートが閉じていなければ計量を開始しない
- 計量値が許容範囲外の場合は投入しない
- ミキサが排出中の場合は次の原料を投入しない
- 温度異常やモーター過負荷時は関連設備を停止する
異常発生時には、異常箇所、発生時刻、設備状態などを画面へ表示し、復旧作業を支援します。
操作画面と実績管理
タッチパネルやパソコン画面には、設備の運転状態、計量値、温度、配合、警報などを表示します。
生産実績として、製品名、配合番号、製造量、各原料の設定値・実重量、温度、製造時刻、警報履歴などを保存できます。
保存したデータは、日報、製造記録、CSVファイルなどとして出力し、品質管理や生産状況の確認に利用できます。
設備更新時の対応
既設のアスファルトプラントでは、機械設備を継続使用しながら、PLC、操作盤、タッチパネルなどの制御部分だけを更新する場合があります。
更新時には、既存の運転手順、入出力信号、配合データ、インターロック、手動操作などを調査します。従来の操作性を維持しながら、画面の見やすさ、実績保存、故障診断などを改善することも可能です。
ハカルプラスの対応
ハカルプラスでは、計量と制御の技術を活かし、アスファルト生産設備の運転制御、原料計量、搬送、混合、実績管理までを含むシステムを構築します。
- 設備仕様・運転フローの整理
- PLCソフトウェアの設計
- 骨材・石粉・アスファルトの計量制御
- コンベヤ・ゲート・バルブの連動制御
- 温度・バーナー関連信号の監視
- ミキサの投入・混合・排出制御
- タッチパネル画面の設計
- 警報・生産実績の保存
- 既設制御盤・PLCの更新
制御盤だけでなく、計量器、センサ、駆動機器、上位システムとの連携まで含め、プラント全体の運用に合わせて設計します。
よくある質問
Q. アスファルト生産制御とは何を制御するものですか?
A. 骨材などの供給・搬送、原料計量、温度監視、ミキサへの投入、混合、排出までの一連の工程を制御します。
Q. 製品ごとに配合を変更できますか?
A. 製品別の配合データを登録し、製造時に選択できるように設計できます。
Q. 計量値が目標から外れた場合はどうなりますか?
A. 警報表示、追加計量、投入禁止など、設備の運用方法に合わせた処理を設定できます。
Q. 生産実績を保存できますか?
A. 原料ごとの計量値、温度、製造量、時刻、警報履歴などを保存し、帳票やCSVとして出力できます。
Q. 既設プラントのPLCだけを更新できますか?
A. 既存設備の入出力、運転手順、インターロックを調査し、機械設備を活用した制御更新を検討できます。
Q. ミキサを2基備えた設備にも対応できますか?
A. 各ミキサの投入、混合、排出タイミングと前後設備を調整した連動制御を設計できます。
関連ワード
・PLCソフト設計
・骨材コンベヤ式輸送制御
・温調制御
・ミキサ2基制御
・タッチパネル画面設計
・タッチパネル実績保存制御
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