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シーケンス制御
(シーケンスせいぎょ)
シーケンス制御とは、あらかじめ定められた順序や条件に従って、機械や設備を段階的に動作させる制御です。センサ、スイッチ、タイマ、PLCなどを使用し、起動、運転、停止、異常処理を自動化します。
搬送、計量、混合、充填、包装などの設備では、複数の機器を正しい順序で動かす必要があります。シーケンス制御は、各工程の完了を確認して次の動作へ進め、設備同士の干渉や誤操作を防ぎます。
ハカルプラスでは、設備の機械動作、制御盤、PLC、タッチパネルを一体で確認し、運転工程、異常処理、復旧操作を含むシーケンス制御を設計します。
シーケンス制御の基本
シーケンス制御では、入力条件を確認し、所定の出力を順番に動作させます。
例えば、原料搬送設備では、下流コンベヤを先に起動し、その後に上流コンベヤと供給機を起動します。停止時は上流側を先に停止し、残った原料を排出してから下流側を停止します。
主な入力信号
- 押しボタン、切替スイッチ
- 近接センサ、光電センサ
- レベルセンサ、圧力センサ
- モーター過負荷、インバーター異常
- 全開・全閉、前進端・後退端
- 上位設備からの運転要求
入力状態をPLCで判定し、モーター、バルブ、シリンダ、ゲートなどを動作させます。
ステップ制御
工程を複数のステップへ分け、各ステップで必要な出力と移行条件を定める方法です。
例えば計量設備では、ゼロ確認、粗供給、微供給、安定判定、排出、排出完了確認という順に進みます。各ステップ番号を画面に表示すると、設備がどこで停止しているか確認しやすくなります。
移行条件
次のステップへ進む条件には、センサ入力、重量到達、設定時間経過、他設備からの完了信号などを使用します。
複数条件が必要な場合は、すべて成立していることを確認します。条件不足のまま工程を進めると、原料流出や機械干渉につながる可能性があります。
タイマ制御
センサで直接確認できない動作や、一定時間継続する処理にはタイマを使用します。バルブ開放時間、撹拌時間、遅延停止時間などが代表例です。
時間だけに依存すると、機械が実際に動作していなくても工程が進む場合があります。可能な範囲で位置センサや圧力などによる完了確認を併用します。
インターロック
シーケンス制御には、危険な動作や工程上不適切な動作を禁止するインターロックを組み込みます。
例えば、下流設備が停止している場合は供給機を起動しない、容器がない場合は充填を開始しない、排出ゲートが閉じていない場合は計量を開始しない、といった条件です。
自動運転と手動運転
自動運転では一連の工程を連続して実行します。手動運転では、保守や調整のために個別機器を操作します。
手動運転でも、安全に関わるインターロックは残す必要があります。手動操作によって工程状態が変わった場合に、自動運転へどのように復帰するかも設計します。
異常処理
設備異常が発生した場合は、異常内容に応じて停止範囲を決めます。全設備を即時停止する場合と、原料を排出してから停止する場合があります。
停止したステップ、入力状態、出力状態、異常時刻を保存すると、原因調査と復旧が容易になります。
タイムアウト監視
動作指令後、所定時間内に完了信号が得られない場合はタイムアウト異常とします。
例えば、ゲート開指令後に全開センサが入らない、搬送開始後に次のセンサへ製品が到達しない場合などです。機械の通常動作時間に余裕を加えて監視時間を設定します。
停電・復電時の動作
停電によって途中停止した場合、電源復帰後に無条件で工程を再開すると危険です。現在の機械位置、残留原料、センサ状態を確認します。
工程を初期状態へ戻す、停止ステップから再開する、作業者の確認を要求するなど、設備に適した復旧方法を定めます。
画面表示
タッチパネルには、運転ステップ、移行待ち条件、インターロック、タイマ残時間を表示します。
単に「運転できません」と表示するのではなく、どの条件が未成立かを示すと、復旧時間を短縮できます。
変更・更新時の注意点
設備改造や機器追加によって工程順序が変わる場合は、既存インターロックや異常処理への影響を確認します。
PLCプログラム、電気図面、操作説明、タッチパネル表示を同時に更新し、変更履歴を残します。
ハカルプラスの対応
ハカルプラスでは、機械動作と生産工程を整理し、PLCによるステップ制御、タイマ、インターロック、異常処理を設計します。
制御盤、PLCソフト、タッチパネル、上位通信まで組み合わせ、既設設備の更新や工程変更にも対応できる場合があります。
よくある質問
Q. シーケンス制御とPLC制御は同じですか?
A. シーケンス制御は制御方法を表し、PLCはそれを実現するために広く使われる制御機器です。
Q. タイマだけで工程を進めてもよいですか?
A. 実動作を確認できないため、可能な範囲でセンサによる完了確認を併用します。
Q. 手動運転ではインターロックを解除しますか?
A. 調整用に一部条件を変更する場合はありますが、安全に関わる条件は原則として維持します。
Q. 停電後に途中工程から再開できますか?
A. 機械位置や残留物を確認できる設備では可能ですが、安全な復旧手順が必要です。
Q. 既設設備の動作順序を変更できますか?
A. 機械条件、インターロック、PLC容量を確認し、変更できる場合があります。
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