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ポンプ交互運転制御

(ポンプこうごうんてんせいぎょ)

ポンプ交互運転制御とは、同じ用途に設置された複数台のポンプを順番に切り替えて運転し、各ポンプの運転時間や起動回数を均等化する制御です。給水、排水、循環、加圧などの設備で使用されます。

一台だけを常用すると、特定のポンプへ摩耗や劣化が集中します。交互運転によって負担を分散し、故障時には残りのポンプへ切り替えることで、設備の継続運転性を高めます。

ハカルプラスでは、ポンプ台数、液位・圧力条件、必要流量、予備機の考え方を確認し、PLCによる交互運転、追掛け運転、異常切替を検討します。

交互運転の基本

二台のポンプを使用する場合、前回ポンプ1を運転したら、次回はポンプ2を優先します。その次は再びポンプ1を優先します。

運転開始ごとに優先機を交代する方式のほか、一定時間ごと、一定日数ごと、運転時間差によって切り替える方式があります。

主な目的

  • 運転時間と起動回数を均等化する
  • 特定ポンプへの負担集中を防ぐ
  • 故障時にも設備を継続運転する
  • 保守・点検中のバックアップを確保する
  • 必要流量増加時に複数台を運転する

液位による交互運転

排水槽では、液位が起動水位へ達すると優先ポンプを起動し、停止水位まで下がると停止します。次回の起動では、もう一方のポンプを優先します。

液位がさらに上昇した場合は、待機中のポンプも起動する追掛け運転を行います。

圧力による交互運転

給水・加圧設備では、配管圧力が低下すると優先ポンプを起動し、目標圧力まで回復すると停止または減速します。

一台で必要圧力や流量を確保できない場合は、二台目を追加運転します。圧力センサとインバーターを組み合わせる場合もあります。

起動ごとの交互切替

運転要求が発生するたびに優先機を交代する最も基本的な方式です。運転時間が各回で大きく異なる設備では、累積運転時間が均等にならない場合があります。

起動回数の分散を重視する設備に適しています。

運転時間による切替

各ポンプの累積運転時間を記録し、運転時間が短いポンプを次回の優先機とします。

運転要求の長さにばらつきがある設備でも、総運転時間を均等化しやすくなります。運転時間は停電後も保持できるようにします。

一定期間ごとの切替

毎日、毎週、毎月など、定めた時刻に優先機を切り替える方式です。常時運転する循環ポンプなどで使用されます。

運転中に切り替える場合は、先に待機ポンプを起動し、圧力や流量が安定してから運転中ポンプを停止します。

追掛け運転

一台だけでは処理能力が不足した場合に、二台目以降を追加起動します。高液位、高圧力偏差、大流量要求などを条件とします。

追掛け起動と停止に同じ設定値を使うと、頻繁に起動・停止するため、起動条件と停止条件に差を設けます。

異常時の自動切替

優先ポンプが過負荷、インバーター異常、起動失敗となった場合は、そのポンプを運転対象から外し、待機ポンプを起動します。

切替後も異常ポンプを自動的に再起動し続けると、故障を悪化させる可能性があります。復旧操作が行われるまで故障状態を保持します。

起動確認

PLCが運転指令を出しただけでは、ポンプが実際に送液しているとは限りません。

電磁接触器の補助接点、インバーター運転信号、モーター電流、圧力、流量などを監視し、一定時間内に正常状態へならなければ起動失敗と判定します。

空運転防止

吸込側の液面が低い状態でポンプを運転すると、空運転による過熱や損傷が発生する可能性があります。

下限液位、吸込圧力、流量などを監視し、条件不足時はすべてのポンプを起動禁止とします。

起動回数の制限

短時間に起動・停止を繰り返すと、モーター、接触器、ポンプへ負担がかかります。最低運転時間、最低停止時間、時間あたりの最大起動回数を設定します。

液位センサや圧力設定の差が小さすぎる場合は、チャタリング運転が発生しやすくなります。

手動運転と保守

点検時には、各ポンプを個別に手動運転できるようにします。ただし、液位下限、バルブ状態、非常停止などの保護条件は維持します。

一台を保守対象として除外し、残りのポンプだけで自動運転する休止設定を設ける場合があります。

優先順位の管理

二台以上の設備では、次回優先機、待機機、休止機、故障機を管理します。タッチパネルへ状態を表示すると、運転計画と保守が分かりやすくなります。

ポンプ交換後に累積運転時間を初期化するか、設備管理上の履歴を残すかを決めます。

異常履歴と運転時間

各ポンプの累積運転時間、起動回数、故障回数、最終運転日時を保存します。

振動、電流、圧力などと併せて記録すると、摩耗や性能低下の予兆を把握しやすくなります。

停電・復電時の動作

停電後に液位や圧力が運転条件を満たしている場合でも、無条件に全ポンプを同時起動すると電源へ大きな負担がかかります。

復電後は一定時間を置き、優先順位に従って順番に起動します。必要に応じて作業者の復旧確認を求めます。

異常時の確認

交互運転されない場合は、優先機データ、累積時間、手動・自動モード、休止設定を確認します。

一台だけ頻繁に運転する場合は、もう一台の故障状態、起動許可条件、バルブ、逆止弁を点検します。

ハカルプラスの対応

ハカルプラスでは、ポンプ台数、必要流量、液位・圧力条件、予備機運用を確認し、交互運転方式を設計します。

PLC、圧力センサ、レベルセンサ、インバーター、タッチパネルを組み合わせ、追掛け運転、異常切替、運転時間管理まで含む構成を検討します。

よくある質問

Q. ポンプは起動するたびに交互に切り替わりますか?

A. 起動回数、累積運転時間、一定期間など、設備に合った切替方式を選べます。

Q. 一台が故障した場合は自動で切り替わりますか?

A. 起動失敗や保護異常を検出し、正常な待機ポンプへ切り替える構成にできます。

Q. 流量が不足した場合に二台同時運転できますか?

A. 液位、圧力、流量を条件として追掛け運転できます。

Q. 保守中のポンプを自動運転から外せますか?

A. 休止設定や手動選択により、自動運転対象から除外できます。

Q. ポンプごとの運転時間を記録できますか?

A. 累積運転時間、起動回数、異常回数などを記録し、保守管理に利用できます。

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