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画面ユニバーサルデザイン
(がめんユニバーサルデザイン)
画面ユニバーサルデザインとは、年齢、経験、視力、色覚、身体条件などの違いにかかわらず、できるだけ多くの利用者が分かりやすく、安全に操作できる画面を設計する考え方です。産業用タッチパネルや監視画面では、誤操作防止と異常時の迅速な判断にもつながります。
設備画面は、毎日操作する熟練者だけでなく、新任作業者、保全担当者、応援者なども使用します。機能を多く表示するだけでなく、現在状態、次に行う操作、操作できない理由を明確にすることが重要です。
ハカルプラスでは、利用者、作業環境、設備の危険性を確認し、視認性、操作性、情報の優先順位を考慮した画面設計を検討します。
画面ユニバーサルデザインの目的
- 操作内容を直感的に理解しやすくする
- 誤操作や見落としを減らす
- 異常時に原因と対応を判断しやすくする
- 経験の少ない作業者でも操作しやすくする
- 色覚や視力の違いに配慮する
- 教育・引継ぎの負担を減らす
情報の優先順位
一つの画面へすべての情報を表示すると、重要な情報が埋もれます。
現在の運転状態、異常、主要計測値、操作ボタンを優先し、詳細設定や履歴は別画面へ分けます。通常時と異常時で、必要な情報の優先順位も変わります。
画面構成の統一
画面ごとにボタン位置や表示方法が異なると、利用者が迷いやすくなります。
画面タイトル、戻るボタン、運転状態、時刻、ログイン情報などを共通位置へ配置します。類似設備では同じ操作手順と用語を使用します。
文字の大きさ
表示器の画面寸法、設置距離、周囲照度に応じて文字サイズを決めます。
重要な警報、運転状態、主要計測値は大きく表示し、補足説明や履歴は小さめにします。文字を詰め込みすぎず、行間と余白を確保します。
文字と背景のコントラスト
文字色と背景色の明暗差が小さいと、視認性が低下します。
明るい背景には暗い文字、暗い背景には明るい文字を使用し、強い照明下でも確認できるようにします。薄い灰色文字だけで無効状態を示す場合は、読めなくならないよう注意します。
色だけに依存しない
赤と緑だけで正常・異常を区別すると、色覚の違いやモノクロ印刷では判断しにくくなります。
色に加えて、文字、記号、形状、点滅、位置を組み合わせます。例えば、異常では赤色に加えて「異常」の文字と警告記号を表示します。
色の使用ルール
同じ色を複数の意味で使用すると混乱します。
異常、警告、運転、停止、選択中などの色ルールを画面全体で統一します。装飾目的で多くの色を使用せず、重要情報を強調するために使います。
ボタンの大きさ
タッチパネルでは、指や手袋で確実に押せる大きさが必要です。
ボタン同士の間隔が狭いと隣を誤操作する可能性があります。運転開始、停止、排出など、影響の大きい操作は十分な大きさと間隔を確保します。
ボタンの状態表示
操作可能、操作中、選択中、無効の状態を明確に区別します。
押した後に見た目が変わらないと、操作が受け付けられたか分かりません。指令受付、動作中、完了を別々に表示する方法が有効です。
操作できない理由の表示
ボタンを押せない場合に、単に無効化するだけでは原因が分かりません。
「下流設備停止」「ゲート全閉未確認」「権限不足」など、未成立条件を表示します。復旧に必要な確認箇所も案内します。
確認ダイアログ
製造中止、データ削除、設定初期化、全排出など、影響の大きい操作では確認画面を表示します。
すべての操作へ確認を付けると慣れによって内容を読まなくなるため、取り消しにくい重要操作へ限定します。
誤操作防止
運転開始と停止、正転と逆転、投入と排出など、反対の動作ボタンを近接配置する場合は、形状や位置を工夫します。
長押し、二段階操作、権限確認などを利用することもあります。ただし、緊急時に必要な停止操作は素早く行えるようにします。
現在状態の表示
設備が自動、手動、停止、異常、保守のどの状態にあるかを常に表示します。
現在の工程ステップ、運転中機器、待ち条件を示すと、設備が止まって見える場合でも理由を理解しやすくなります。
数値表示
重量、温度、圧力、流量などには単位を付けます。設定値と現在値を近くへ表示し、両者を混同しないようにします。
必要以上の小数桁を表示すると変動が大きく見えるため、計測精度と管理目的に合った桁数とします。
入力範囲
数値入力時には、最小値、最大値、単位を表示します。
範囲外の値を入力した場合は、登録後ではなく入力時に警告します。ゼロの数や小数点位置を間違えにくい入力画面とします。
異常表示
異常名称だけでなく、発生機器、考えられる原因、確認箇所、復旧方法を表示します。
複数異常が発生した場合は、最初に発生した異常、重要度、未復旧状態を区別します。警報音を止めても異常表示は残します。
アイコン
アイコンは短い表示で意味を伝えられますが、利用者によって解釈が異なる場合があります。
重要な機能では、アイコンだけでなく文字ラベルも併記します。独自記号を多用せず、設備内で統一します。
言葉の選び方
社内略語、メーカー固有語、専門用語を多用すると、新任者には理解しにくくなります。
現場で使用している名称と図面上の名称をできるだけ一致させます。短くして意味が曖昧になる場合は、補足説明を表示します。
多言語対応
外国人作業者や海外設備では、画面言語を切り替える場合があります。
翻訳によって文字数が増えるため、ボタンや表示領域に余裕を持たせます。用語集を作成し、同じ機器を異なる訳語で表示しないようにします。
音と視覚表示
警報音だけでは、騒音環境や聴覚条件によって気付きにくい場合があります。
警報灯、画面表示、振動などを組み合わせます。反対に、画面だけに依存せず、作業者が画面を見ていない場合も考慮します。
周囲環境への配慮
屋外、暗所、強い照明、粉じん、手袋使用など、設置環境によって画面の見え方と操作性が変わります。
画面輝度、反射防止、タッチ感度、物理ボタン併用などを検討します。
教育支援
画面上に操作手順、設備図、ヘルプ、注意事項を表示すると、教育や復旧支援に利用できます。
通常画面を複雑にしないよう、必要時に詳細説明を開く構成が有効です。
異常時の確認
作業者が誤操作する場合は、個人の注意だけでなく、ボタン配置、名称、状態表示、確認手順を見直します。
画面が見づらい場合は、文字サイズ、コントラスト、照明反射、画面劣化を確認します。操作方法の問い合わせが多い画面は、情報構成に問題がある可能性があります。
ハカルプラスの対応
ハカルプラスでは、設備を操作する人、作業頻度、手袋や照明などの環境を確認し、画面構成と操作手順を設計します。
色、文字、ボタン、異常表示、権限、ヘルプを組み合わせ、熟練者だけに依存しない分かりやすいタッチパネル画面を検討します。
よくある質問
Q. 画面をカラフルにすれば分かりやすくなりますか?
A. 色が多すぎると重要情報が目立たなくなるため、意味を統一して必要な箇所だけに使用します。
Q. 操作できないボタンは非表示にした方がよいですか?
A. 画面を簡潔にできますが、機能の存在を示したい場合は無効表示と理由表示が有効です。
Q. 高齢の作業者にも見やすくできますか?
A. 文字サイズ、コントラスト、余白、ボタン寸法を見直すことで視認性と操作性を高められます。
Q. 色覚の違いへ配慮できますか?
A. 色だけで区別せず、文字、記号、形状を併用します。
Q. 既設タッチパネルの画面だけ改善できますか?
A. 画面データ、機種、PLCとの関係を確認し、配置や表示を改善できる場合があります。
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