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警報出力制御
(けいほうしゅつりょくせいぎょ)
警報出力
警報出力制御とは、計測値や設備状態があらかじめ設定した条件に達したとき、ランプ、ブザー、接点信号、通信などによって異常や注意状態を通知する制御です。設備の故障や品質異常を早期に知らせ、作業者による確認や設備の自動停止につなげます。
警報には、作業者へ注意を促すものから、直ちに設備を停止しなければならない重大なものまであります。そのため、単に警報を出力するだけでなく、重要度、継続時間、復帰条件、設備への影響を考慮して設計することが重要です。
ハカルプラスでは、計測機器、計量機器、電力監視機器、制御盤などにおいて、リレー接点、LEDランプ、ブザー、通信を利用した警報出力制御を用途に合わせて構成します。
警報出力の主な方法
警報の通知方法は、機器の設置場所や緊急度、監視する人の位置によって選定します。
- リレー接点による外部機器への警報出力
- LEDランプや表示灯による視覚的な通知
- ブザーや音声による聴覚的な通知
- タッチパネルや液晶画面への警報表示
- 通信による監視装置や上位システムへの通報
現場にいる作業者へ知らせる場合はランプやブザー、離れた事務所や監視室へ知らせる場合は接点出力や通信が適しています。重要な警報では、複数の通知方法を組み合わせます。
上限警報と下限警報
計測値が設定値を超えた場合に出力するものを上限警報、設定値を下回った場合に出力するものを下限警報と呼びます。
例えば、重量の過量、電流の過大、温度の上昇には上限警報を使用します。タンク残量の低下、圧力不足、電圧低下などには下限警報を使用します。
設定値付近で計測値が細かく変動すると、警報が短時間に何度もON/OFFすることがあります。このような動作を防ぐため、警報が作動する値と復帰する値に差を設けるヒステリシスを設定します。
段階警報
異常の程度に応じて、注意、警戒、重大異常など複数の段階を設けることがあります。
例えば、温度が70℃を超えたら注意警報、80℃を超えたら設備停止とする構成です。最初の段階で作業者へ対応を促し、さらに状態が悪化した場合に自動停止させることで、不要な設備停止を抑えながら安全性を確保できます。
段階ごとにランプの色、ブザー音、接点出力先を変えると、警報の重要度を判断しやすくなります。
警報判定の遅延時間
計測値が一瞬だけ設定値を超えた場合に警報を出すと、設備の起動時や一時的な変動でも不要な警報が発生します。そのため、異常状態が一定時間継続した場合だけ警報を成立させる遅延時間を設けます。
一方、過電流や重大な設備異常など、すぐに対応が必要な警報では遅延時間を短くするか、遅延を設けません。警報の種類に応じた設定が必要です。
警報保持と復帰方法
異常状態が解消した際に自動的に警報を解除する方式と、作業者が原因を確認してリセットするまで警報を保持する方式があります。
一時的な注意警報は自動復帰、設備停止を伴う重大警報は手動復帰とすることが一般的です。手動復帰の場合は、異常原因が残っている状態でリセットしても運転を再開しないようにします。
ブザーのみ停止し、警報表示や接点出力は異常が解消するまで保持する、ブザー停止機能を設けることもあります。
接点出力による警報
リレー接点を使用すると、表示灯、ブザー、PLC、監視装置などへ警報状態を伝えられます。正常時に接点をONとし、停電や断線時にOFFとなるようにすれば、機器の電源喪失も異常として検出できます。
接点容量を超える電流を直接流すと、接点の溶着や寿命低下につながります。大型の警報灯やブザーを動作させる場合は、中継リレーなどを使用します。
通信による遠隔通報
通信機能を利用すると、警報の種類、発生時刻、現在値などを監視装置や上位システムへ送信できます。単純な接点出力よりも多くの情報を伝えられることが特長です。
通信異常によって警報が届かない可能性もあるため、重要な警報では通信と接点出力を併用します。また、通信が途絶えたこと自体を警報として監視することも必要です。
インターロックとの連携
警報が出た後に作業者が対応すれば間に合う場合は、通知だけでも対応できます。しかし、異常の進行が速い場合や安全に関わる場合は、設備を自動停止させるインターロックが必要です。
例えば、タンクの上限警報で供給機を停止する、モーターの過負荷警報で駆動回路を遮断する、計量過量警報で次工程への排出を禁止するなどの制御があります。
警報出力と設備停止は目的が異なるため、どの警報で何を停止し、どの条件で復帰させるかを明確にします。
フェールセーフ設計
警報機器や制御回路が故障した場合にも、危険な状態へ移行しにくい設計をフェールセーフと呼びます。
重要な設備では、正常時にリレーを励磁しておき、停電、断線、機器故障時に接点が異常側へ変化する構成を検討します。PLCや通信だけに依存せず、必要に応じてハード回路による停止も組み合わせます。
非常停止や安全装置については、一般的な警報制御とは分けて、安全回路として設計する必要があります。
警報履歴の保存
警報の発生日時、復帰日時、種類、発生時の計測値を保存すると、設備異常の原因調査や再発防止に活用できます。
同じ警報が繰り返し発生している場合は、設定値だけでなく、センサ、配線、設備能力、運転条件を確認します。警報履歴を時系列で確認することで、最初に発生した異常と、その後に発生した二次的な異常を区別しやすくなります。
ハカルプラスの対応
ハカルプラスでは、上限・下限警報、段階警報、遅延判定、警報保持、ブザー停止など、用途に応じた警報出力制御を検討します。
リレー接点、表示灯、ブザー、液晶表示、通信などを組み合わせ、現場と遠隔監視の双方へ異常を通知する構成が可能です。
計測機器の組込ソフトウェアだけでなく、制御盤、PLC、タッチパネル、通信機器、上位システムとの連携も含め、警報発生後の自動停止、インターロック、履歴保存まで設備仕様に合わせて設計します。
よくある質問
Q. 警報が頻繁にON/OFFする場合はどうすればよいですか?
A. ヒステリシスや判定時間を設定します。ただし、設定だけでなく、計測値が変動する原因やセンサの状態も確認する必要があります。
Q. 停電も警報として出力できますか?
A. 正常時にリレーをONとする構成にすれば、停電や断線による接点OFFを外部で異常として検出できます。
Q. 警報発生時に設備を自動停止できますか?
A. 警報信号をインターロック条件に組み込み、供給機や搬送機などを停止できます。停止範囲と復帰条件を事前に決めます。
Q. 警報を遠隔地へ通知できますか?
A. 通信機器や上位システムと連携することで可能です。重要な警報では、通信障害に備えて接点出力の併用も検討します。
Q. 過去の警報内容を確認できますか?
A. タッチパネルや記録装置へ、発生時刻、復帰時刻、警報内容、計測値などを保存する構成を検討できます。
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