位相とは、振動や波動などの周期運動の過程でどの点にあるかを示す変数です。
振動や波動の関数f(t)は、
f(t)=sin(ωt+θ)
で表せます。
この(ωt+θ)が位相になります。
ここでω(角周波数)は2Πf、tは時間、θは初期位相を指します。
たとえば、f=50Hz、t=0、θ=0(rad:ラジアン)では、(ωt+θ)=0(rad)となります。
角度は、°(度)やrad(ラジアン)を使って示されます。
°(度)は分度器などで使われているので分かりやすい表現ですが、対してrad(ラジアン)は、1rad=180/Π=57.29°と分かりにくい表現となります。
radを整数(1radなど)で表すとわかりにくいのですが、ただし、180°でΠ(rad)となるため、
360°= Π×(360°/180°)=2Π
180°= Π
90° = Π×(90°/180°)=Π/2
1°= Π×( 1°/180°)=Π/180 と、
Πで表すことでわかり易くなります。
前述したように振動や波動の関数f(t)は、
f(t)=sin(ωt+θ)
で、位相は(ωt+θ)です。
周波数50Hz(ω(角周波数)=2×Π×50Hz/rad)、時間10ms=1/100ms、初期位相0radでは、位相=Πとなります。
1周期で位相は2Π、360°=2Πとなります。