ときおり 揺れを感じる。
…どうやら船の中にいるらしい。
あなたは仲間と卒業旅行でクルージングを楽しんでいた。
海でバーベキューをしたり、沖にでてダイビングをしたり、
就職する前の最後の自由を満喫。
最後は海の上でサンセットをバックにみんなで将来について語りあっていた。
「これから社会人として頑張っていこうな。」と
みんなと誓い合った直後、船が突然何かにぶつかったのは覚えている。
状況がつかめていなかったが、何者かに襲われたようだ!
牢屋の中には、仲間も一緒に囚われていた。
…よかった、みんな生きている。
どうやって逃げようかと考えていると
階段から巨体でヒゲづらの大男が降りてきた。
「ガハハハハ、残念だったな。
お前らはこれから一生奴隷として働いてもらう。」
全員が絶望を感じていた。
しゃがみこんで泣き続けている仲間もいる。
さっきまで最高の時間を過ごしていたはずなのに・・・・。
諦めかけていると、大男がふたたび話をし始めた。
「俺は優しいからお前らに1度だけチャンスを与えてやる。俺は勇敢な奴が大好きなんだ。
60分以内に俺の所まで来られたら、この船から逃がしてやろう。まぁどうせ無理だけどな。」
そういって大男は牢屋のカギを目の前に落として消えていった。
なんとかなるかもしれないという希望が
仲間に勇気を与え、全員が立ち上がった。
絶対にたどり着いてこの船から逃げてやる。
急いで牢屋のカギを開け、海賊船から脱出するために仲間と行動を開始した。